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『チャイナ・シンドローム』(原題:''The China Syndrome'')は、1979年制作のアメリカ映画。同年のアカデミー賞にて、主演男優賞、主演女優賞、美術賞、脚本賞などにノミネートされた。カンヌ国際映画祭のパルム・ドールにもノミネートされ、ジャック・レモンは男優賞を獲得した。 == 概要 == 原発の取材中に事故に遭遇し真実を伝えようとする女性リポーター、ずさんな管理に気づき事故を防ぐために命を懸ける原発管理者、不祥事を揉み消そうとする利益優先の経営者といった人物たちの対立を描いたサスペンス映画。 タイトルの「チャイナ・シンドローム」とは原発事故の状態のうち、核燃料が高熱によって融解(メルトダウン)して原子炉の外に漏れ出すメルトスルーと呼ばれる状態を意味するために1965年以降、過酷事故を研究していた原子力技術者の間で使われていた用語で、もしアメリカ合衆国の原子力発電所がメルトダウンを起こしたとしたら、融けた燃料が重力に引かれて地面を溶かしながら貫いていき、地球の中心を通り越して反対側の中国まで熔けていってしまうのではないか、というブラックジョークである。実際に原発事故でメルトダウンが起きたとしても、実際には核燃料が地球の裏側まで到達するようなことは起こらず〔、またアメリカ合衆国から見た地球の裏側(対蹠地)が中国というのも正しくないが〔、劇中に登場した「チャイナ・シンドローム」という用語は映画の公開を通じ、メルトスルーを意味する用語として一般にも広がることになった〔。 この映画が公開されたのは1979年3月16日であるが、それからわずか12日後の3月28日にスリーマイル島原子力発電所事故が発生し、「この映画を観た輩が事故を起こしたのではないか」等といった陰謀説が流布されたりと、全米で大きな話題とはなった。また、本作をきっかけにそれまで医学用語としてしか使われていなかった「シンドローム」(症候群)という言葉を、他の言葉と組み合わせて「 - シンドローム」という造語にすることが流行し〔、社会現象などを表す言葉としてしばしば使われるようになった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「チャイナ・シンドローム (映画)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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